2014/08/30

リフター魂65 全国中学生選手権2014①

中学新記録 ~女子編~

53キロ級 具志堅莉奈選手(沖縄)

新記録 S 63 / C&J 71 / Total 134
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(撮影:田口慎一郎氏)

5人姉妹の5女。
2番目の姉は、大学記録保持者の具志堅美沙希選手。
国内外各地へ遠征に出かける姉に憧れ、姉の恩師・屋良博之先生を師事し、小学校6年生のときにウエイトを始める。

練習場のある南部工業高校へは、毎日、父が送迎。
家族の愛の協力のもとで練習に打ち込んでいる。

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ただ今、準備中


48キロ級 中里梨花選手(滋賀)

新記録 C&J 70 / Total 119
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(撮影:田口慎一郎氏)

小学校2年生のとき、堀内康晴先生のもとでウエイトを始める。

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3年前、安曇川高校で開催された近畿選抜大会のインターバルでのアトラクション
「未来のオリンピックリフターによるスナッチ」

この中に、彼女はいた。
本当に、オリンピックリフターへと育ってほしい。

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アップ場にて


リナ & リカ

今大会、女子の最優秀選手賞候補だった二人。
3種目で中学新記録を打ち立てた莉奈選手が、昨年に続き受賞した。

「莉奈!」「梨花!」
一本のシャフトを使って交互にアップをしていた二人。
彼女たちの名前を呼ぶ指導者たちの声が飛び交う。

スナッチを得意とする莉奈選手に対し、ジャークが得意な梨花選手。
スナッチでは莉奈選手が大きくリードしていたが、ジャークは拮抗。
莉奈選手は当初70キロを目標としていたが、目の前で梨花選手が同重量を成功するのを見て重量増加。

「下の階級の子に負けるわけにはいかない」
とてもおとなしい彼女だが、やはりアスリート。
中学生とは言え、意地はあるということだ。
ライバルの存在というのは、時にありがたいものである。

やがて同じ階級で戦うことになるかもしれない二人。
その階級には、三宅宏実選手八木かなえ選手がいる。
さらにその上の階級には、安藤美希子選手
それぞれの階級に、それぞれの女王が君臨する。

いずれ訪れるであろう世代交代の日。
先輩たちを超えて、真の女王へと…。

〈参照〉
リフター魂67 女子中学生リフター
リフター魂68 長崎国体記念全国中学生選抜大会

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女子の試合は速く進む!?

屋良先生と莉奈選手は、この日、沖縄へ帰るため、最寄の可児川駅16時20分発の電車に乗る必要があった。
14時開始予定の女子全階級のエントリー数は24名(内1名棄権)。
それくらいのエントリー数のインターハイを観戦してきた管理人は、無謀な時間設定だと思っていた。

スナッチ競技が始まってしばらくしてから、可児川駅までのルートをナビで確認し、まだまだだろうと思いながら試合会場へ戻ると、莉奈選手の名前がコールされていた。

驚いたのは管理人だけではない。
当の本人、莉奈選手も、その前に試技をした梨花選手も、心の準備ができないままにプラットホームに立っていた。
それ以上に驚いたのは、その指導者たちである。
「アップが間に合わなかった」と口を揃える両先生。

長く男女ともに指導してこられた堀内先生はおっしゃる。
「このくらい(中学・高校)の女の子は、出て行ったらすぐに挙げて、そして失敗する。
時間をいっぱいいっぱい使って、もう一回気合を入れ直すということをしない」と。

まあそのおかげで、電車にはなんとか間に合った。
表彰式終了後、優勝と新記録樹立の余韻に浸る間もなく、たくさんの「おめでとう」の言葉を背中で受け止め、屋良先生と莉奈選手は駅へと急いだ。

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莉奈選手は、この賞状を受け取ることなく、試合会場を後にした

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賞状を手に、記念撮影に応じる梨花選手
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2014/08/20

リフター魂64 インターハイのヒーローたち

インターハイ初観戦から6度目の夏。
それぞれの夏を彩ったヒーローたちに再会するため、記憶の糸をたどってみた。


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2009年 近畿まほろば総体

62キロ級優勝 糸数陽一選手(豊見城高校)
肩を痛めて臨んだインターハイで、チャンピオンは王座を死守した
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ウエイトリフティングと出合って50日後に開催されたインターハイ。
偶然? それとも必然? 場所は管理人の地元、奈良だった。

2ヶ月前までは、インターハイ(しかもウエイトリフティング)を観戦するなど、夢にも思っていなかった管理人。
先に入っていたスケジュールをこなしながらの観戦となった。
そんな管理人の前に、彼はあまりにもさわやかに登場した。

初日。
スケジュールを消化し、試合会場にたどり着いたときにはすでに夕方。
62キロ級Aのジャークが始まっていた。
管理人を見つけた姪が近寄ってきて、「糸数君が出るよ」。
「糸数君って誰?」
スーパー高校生リフター・糸数陽一選手を、当時の管理人は知らなかったのである。

試合終盤に登場した彼。
自己ベストを大きく下回るスタート重量にもかかわらず、1回目を失敗。
続く2回目も失敗。
場内騒然…。
管理人には、何が起こっているのか全くわからなかった。

そして3回目…。
肩の痛みに耐えて、彼は差した。
万雷の拍手にガッツポーズで応えた彼。

翌々日の午後。
仕事を片付けて試合会場に到着した管理人を迎えてくれたのは、彼の輝く笑顔だった。
たまたますれ違った初対面の管理人に、満面の笑みで挨拶をしてくれた彼。
その笑顔は、管理人のハートを鷲掴み。

「いろんな人に応援してもらっているので、誰にでも挨拶するようにしています」
後に彼はそう語った。

管理人にとって、最も印象的な大会である。

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2010年 美ら島沖縄総体

53キロ級優勝 玉寄公博選手(南部工業高校)
ジュニア新記録樹立
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高校生でありながら、日本記録保持者という称号を持って挑んだインターハイ。
日本記録の更新はかなわなかったものの、ジュニア新で地元の大会に花を添えた。

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リフター魂17 ジュニア選手権優勝


2011年 熱戦再来 北東北総体

94キロ級優勝 持田龍之輔選手(吉田高校)
日本高校新記録樹立
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初めて彼を見たとき、イケてる高校生リフターが現れたものだと思った。
当初、余裕の85キロ級だった彼がすくすくと成長し、今では105キロ級。
もちろん記録も成長している。

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リフター魂22 熱戦再来 北東北総体


2012年 北信越かがやき総体

+105キロ級優勝 知念光亮選手(豊見城高校)
日本高校新記録樹立
村上選手との接戦を制して、トータルで優勝

+105キロ級準優勝 村上英士朗選手(滑川高校) 
スナッチでは日高新を樹立し、知念選手の上位に立った

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この年の試合会場の風景
管理人は、残念ながら二人の対戦を観ることなく、試合会場を後にした。

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2013年 未来をつなぐ 北部九州総体

+105キロ級優勝 村上英士朗選手(滑川高校)
ジュニア新記録・日本高校新記録樹立
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この年も知念光亮選手との激戦で会場を沸かせた

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69キロ級優勝 生頼永人選手(明石北高校)
日本高校新記録樹立
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この時点で高校5冠を達成

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2014年 煌めく青春 南関東総体

69キロ級優勝 宮本昌典選手(沖縄工業高校)

自らが持つ高校記録を更新すべく臨んだインターハイ。
新記録の樹立はならなかったが、大会新を捨てて日高新に挑んだ彼の勇気を称えたい。

管理人は現地観戦を見送り、自宅でネット観戦

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今回、それぞれの夏に注目を集めた選手を取り上げた。
けれどもヒーローは、決して彼らだけではない。
これまでインターハイのプラットホームに立ったリフターたち。
一人ひとりにドラマがあり、その人生の中で、彼らは間違いなくヒーロー(主人公)である。
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