2015/05/16

リフター魂72 判定競技

「『ジュリー』って何? 沢田研二?」

「ジュリー席」と書かれている貼紙を見て、管理人の口から出た言葉である。
6年前の初観戦の日のことだ。

笑わないでいただきたい。
馬鹿にするのもご容赦を。

沢田研二氏を知っている世代が「ジュリー」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは彼のことである。
と言うより… それ以外、思い浮かばない。

隣にいた(リフターでない、もう一人の)姪がおぼつかないながらも、ジュリーについて一生懸命説明してくれた。
彼女も管理人と同じくその日が初観戦だったが、その時点では、少なくとも管理人よりウエイトに関する知識があった。

けれども彼女の説明があまりにもたどたどしく、もどかしい思いをされたのだろう。
すぐ前に座っておられた役員さん(京都WL協会のT氏だと、後に知った)が管理人たちの方を振り返っておっしゃった。
「『ジュリー』とは、審判の審判です」。
なんとも明解で威厳のある一言…。

「あっ、ありがとうございます」
慌ててその場を立ち去った(-_-;)

そして、例のごとくすぐに調べる管理人。
いろいろな判定競技に存在するジュリー。
れっきとしたした英語で、“jury”と表記する。

ちなみに沢田氏は、イギリスの女優、ジュリー・アンドリュースのファンだったことから「ジュリー」と呼ばれるようになったとか。(ウキペディアより)
と言うことは彼の場合、英語表記は“Julie”となる。
‘r’と‘l’。
カタカナで表記すると同じだが、ネイティブが発音すると違ったものである。

まあ、今は沢田研二氏のことは忘れよう。
(管理人が持ち出したのだが…)

ところで、この「審判の審判」というジュリー。
管理人が初めてその仕事を見たのは、初観戦から1年近く経過してからだった。

「成功です」というアナウンスの後、競技が中断した。
しばしの静寂の後、再びアナウンスが…
「ただ今の○○選手の……プレスアウトによる反則……ジュリー団総意により……」
それらの言葉が断片的に管理人の耳に入ってきた。

審判の審判… なるほど… そういうこと…

赤 or 白。成功、それとも失敗。二つに一つ。
(このフレーズ、以前の記事にも書いた)

かつて高校野球の球審を務めていた人が、こんなことをおっしゃっていた。
同点で迎えた9回裏。2死満塁でフルカウント。
「とにかくバットを振ってくれと祈った」と。

精密な機械ではなく、完璧な神でもなく、不確かな人間が判定する。
一本の試技が試合の流れを変えることもあれば、選手の進路に影響を及ぼすこともある。
すっきり挙げるか、それとも落とすか、どちらかにしてほしい。
優勝や新記録がかかった場面で、レフリーがそう考えるかどうかはわからないが。

ハートを持つ人間(レフリー)が判定し、その判定を、同じハートを持つ人間(ジュリー)がさらに判定する。
そしてその判定を、やはりハートを持つ人間(観客)が、後ろから見守る。

いくつもの想いが交錯する試合会場。
喜びも悲しみも、バーベルの重量と共にプラットホームが受け止める。

初観戦からまもなく6年。
ビミョーな判定に、時折、首をかしげながらも、それでもやはり管理人は、それも含めてこの競技が好きである。


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判定スイッチ

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ホットライン(自動接続電話)

参照:リフター魂61 全日本選手権2014①


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久しぶりの記事の更新である。
最近、試合を観戦する機会がない(+_+)

金属と金属の“逢瀬”の瞬間に発する音。
重力との闘いを終えて、バーベルが床へと帰る音。
それらが聞こえてこないと、なかなか記事を書く気が起こらない(-_-;)

更新が滞っている間も訪ねてきてくださった皆様、ありがとうございますm(__)m
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