2016/04/12

リフター魂81 あれから6年…

安藤美希子選手


先日、「安藤美希子応援ブログ」さんが、管理人が4年前のロンドン五輪の年に書いた記事「リフター魂30 安藤美希子選手」を取り上げてくださった。
(「応援ブログ」さんの、その記事はこちら

この記事は、今から6年前の全国高校選抜で安藤選手に出会ったときのことを書いている。
管理人にとっても思い入れがあり、彼女の活躍により、いまだにアクセスの多い記事の一つである。

この大会では、すでに58キロ級の高校記録を持つ彼女が上の階級に挑み、63キロ級でも高校記録を打ち立てた。
記事には書いていないが、この時、増量して63キロ級にエントリーしていた選手は他にも数名いた。
彼女たちは、安藤選手がいる58キロ級を避けて63キロ級に挑んできたのだった。
エントリーリストを見たとき、さぞかし驚いたことだろう。
逃げてきたはずの階級に、最大のライバルが待ち構えていたのだから。

その中の一人、高岸冴佳選手のお母様はおっしゃっていた。
「ウエイトを始めてから、今までの中で一番練習していた」と。
その結果、高岸選手は自己ベストを更新して、安藤選手に次ぐ2位の成績だった。

人生の途上において、この人さえいなければ…という場面に遭遇することがある。
けれどもそれは、自らを高めるために天から与えられたギフトなのかもしれない。

「応援ブログ」さんの記事は、この大会で安藤選手が樹立した63キロ級の高校記録を、石井未来選手(亀山高校)が6年ぶりに塗り替えたことを伝えている。
(石井選手、おめでとうございます\(^o^)/)

自分ではもはや奪還することができない過去の記録が消えてしまうことを、選手たちはどう思っているのだろう。
中学記録と高校記録を持っている屋良一郎選手(沖縄国際大学)に尋ねたことがある。
彼はしばらく考えて、「過去の記録は… もう次に向かってますから…」と言った。
彼の名前と記録はまだしっかりと刻まれている。
実際に消えたときには、また違う感情が沸き起こるかもしれない。

安藤選手の場合、主戦場は58キロ級であり、高校・ジュニア・大学、さらには日本記録も有している。
自分の名前が消えることに対し、寂しさを感じないと言えば嘘になるかもしれないが、彼女もまた、“次”に向かっていることだろう。

決して戻ることはできない過去を背に、彼女が見つめているのは、自らが持つ日本記録の更新である。
そしてその先に、リオの舞台が見えてくる。


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6年前、63キロ級で日高新を樹立した安藤選手
「応援ブログ」さんと同じく、協会のHPからお借りした。
その他 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
ぶどうの木Blog様、いつもお世話になってます。安藤美希子応援ブログです。ブログへの取り上げありがとうございます。安藤選手はロンドン選考外れという挫折から立ち直り、今回、念願のオリンピック代表を手にしました。その彼女の強い気持ちをなかなかうまく表現できなくて苦労してます。ぶどうの木Blogさんの文章は大変参考になります。これからも期待してます。
Re: タイトルなし
安藤美希子応援ブログ様

遅くなりましたが、安藤選手の代表選出おめでとうございます。
この4年間、彼女がどんな気持ちでバーベルと向き合ってきたのか…
近くで彼女を見守ってこられた応援団の皆様は、全てをご存知のことと思います。

選手の気持ちは選手(本人)にしかわからない…
いつもそう思いながらブログを更新しています。
ギリギリのところで戦っている選手のことを、私自身、うまく表現できずに悩む日々です。

貴ブログのデータ分析など、とても参考にさせていただいております。
これからもよろしくお願いいたします。

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