2017/04/13

リフター魂88 浅田久美先生とSDC

この人には、やはり世界の舞台がよく似合う。

石川県珠洲市にあるスズドリームクラブ(SDC)を指導する浅田久美先生。
元女子日本代表監督である。
昨年に続き、先日バンコクで開催された世界ユース選手権にコーチとして帯同した。

珠洲から世界へ。
そのビジョンを胸に、ご主人の浩伸氏と共にウエイトリフティング教室を立ち上げたのは5年前。

それから2年後の2014年の夏。
全国中学生選手権に、大勢の子供たちを引き連れてやって来た久美先生。
その人数に圧倒されている管理人に、「数で勝負!」と、いつものノリ。

「遊びたい盛りの子供たちを、どうやってウエイトに引き付けてるんですか?」と質問する管理人。
あまりにも真剣に尋ねたので久美先生は一瞬 口ごもったが、すぐにいつもの先生に戻り、「お菓子で釣る!!」と一言。

久美先生らしい解答だが、お菓子だけで厳しい練習に繋ぎ止めておくことなどできないということを、一番わかっているのも先生自身だろう。

今やSDCは数だけではなく、その実力も備わってきた。
日本を飛び出し、世界に進出する選手が育つまでにいたっている。

かつて南部工業高校の選手が、「僕たちが、屋良先生を世界へ連れて行く」と言っていたのを思い出した。
なんとも頼もしい教え子である。

長く珠洲に引きこもっていた(笑)久美先生を再び世界へ連れ出したのは、二人の女子選手である。
昨年の世界ユースに出場した中島一馨選手。
そして今年、中島選手に加えて山下笑佳選手が世界ユースのプラットに立った。
彼女たちや国内で活躍している他の選手たちが、さらに大きな世界の舞台へ恩師を誘うことを期待する。

幼かったSDCのメンバーたちも、時と共に成長した。
人生の節目を迎える中で、やがて石川県から巣立って行く選手も起こるかもしれない。
そのとき彼らは、新たな指導者の下でウエイトと向き合うこととなるだろう。

けれども彼らは忘れない。
初めてバーベルに触れたあの日…
誰がシャフトの握り方を教えてくれたかを。

愛された日々の記憶は、血液と共に彼らの全身を巡っている。
たとえ将来、故郷を離れる日が訪れたとしても、彼らは決して忘れない。
育ててくれた人の名を。

<参照>
リフター魂57 “元祖”美女リフター
リフター魂40 浅田浩伸選手


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よっちゃん&久美先生
管理人が最初に出会ったSDCのメンバー
(全国中学生選手権にて)

この大会で活躍した選手たちの記事
リフター魂65 全国中学生選手権2014①
リフター魂66 全国中学生選手権2014②

この大会結果により、長崎国体の女子イベント事業に中島選手と小林紗良花選手ら5人の中学生が出場している。
彼女たちは女子選手として、初めて国体のプラットに立った。
リフター魂67 女子中学生リフター
リフター魂68 長崎国体記念全国中学生選抜大会
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