2011/11/09

北上夜曲

~インターハイから3か月~


先日、岩手県北上市の方々が集っておられる場で、「北上夜曲」のメロディーに触れる機会があった。
心が震えるような切ない旋律に、みんなが涙する中、管理人の脳裏には3ヶ月前に訪れた岩手の光景が鮮やかに蘇った。

北上川は、岩手から宮城を経て太平洋へと注ぐ東北最大の河川である。
宮沢賢治や石川啄木もその作中に取り上げているように、地元の方々にとって"母なる川"と言える。
北上川を背景に作られた甘く切ない「北上夜曲」は、作者不詳のまま口から口へと歌い継がれ、全国に広がっていった曲である。
その誕生から約20年後、岩手に住む菊池規氏と安藤睦夫氏が10代の頃に作った曲であることが判明し、北上市に作者の筆による立派な碑が建立された。
作詞した菊池氏が、現在の奥州市江刺区(ウエイトの試合会場となった場所)の出身で、二人がその近くで出逢ったため、奥州市の2ヶ所に、「北上夜曲発祥の地」という碑が控えめに建てられている。

3ヶ月前、震災の傷跡癒えぬ状態で、高校生アスリートと多くの関係者を受け入れてくれた東北の地。
現地で触れ合った人々は誰も皆、優しく温かかった。
タクシーの運転手さんが「関西の方から見ると、岩手の人間はおっとりしていてイライラするでしょう」とおっしゃった。
管理人は、即座に答えた。
「震災の時、東北の方々の人柄のおかげで、世界中から日本が賞賛されました。非常事態の中で秩序を守り、常に穏やかだった皆さんのおかげです」と謝意を伝えた。
白熱した試合会場から一歩外へ出ると、たおやかに傍らを行き過ぎる時の流れに心癒される4日間だった。

北上川は、昔も今も変わらずに豊かな流れをたたえている。
復興に向けて、雄雄しくたくましく立ち上がって行く地元の方々の傍らに、「北上夜曲」のメロディーはいつも寄り添っている。


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北上夜曲歌碑

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北上夜曲発祥の地 碑
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