インターハイ予選が終わって、一人、また一人と、高校生リフターがプラットホームから去っていく。

高校最後の夏、インターハイ出場、そして入賞を最終目標に掲げ、多くのものを犠牲にして走り続けてきた高校3年生たち。
その夢が絶たれ、張りつめていた心の糸が音を立てて切れたとき、もはや彼らには、ブロック大会のプラットホームに立つ気力さえ残っていないのだろうか。

勝負の世界だからしかたがない?
高校生活の一環としてのクラブ活動でウエイトと向き合ってきた彼らを、その一言で切り捨てるのは忍びない。

「若き日に、人は、その青春を何にかけるのか。数限りない選択肢の中から、バーベルにそれをかけることを選んだ若者たちがそこにいた」
昨年、WL協会会報誌掲載用に管理人が書き綴った「ウエイトの神秘に魅せられて」の中の一文である。

その青春をかける対象としてバーベルを選んだのが彼らであるなら、それを置くときを決めるのも、彼ら自身である。
監督でもなければ、親でも友人でもない。

早朝に家を出て、来る日も来る日もバーベルと格闘し続けた彼ら。
総重量にして、いったいどれだけ持ち挙げたのだろうか。

減量に耐えた日々。
怪我に悩まされた日々。
スランプの中で、もがき苦しんだ日々。

それら全て、過ぎ去りし日の記憶がかけがえのない思い出に姿を変え、流した涙のひとしずくが宝石の輝きとなって、やがて彼らのもとへ返ってくる。
そのとき彼らの人生は、またひとつ豊かに彩られていく。

親の庇護のもとを離れ、さらに厳しい人生をかけた戦場へと赴いて行くであろう彼ら。
そこには、愛する人を守るための戦いが待っている。
重い鉄の塊を持ち挙げ続けた彼らなら、どんな困難をも持ち上げ、勝利することができると、管理人は信じる。

一つの戦いが終わった。
それは同時に、新たな戦いの始まりのとき。

インターハイ開幕まで、2ヵ月を切っている。


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“バーベル”という名のこの鉄の塊に、彼らは高校生活の大半をささげた。
いったいこの物体の何が、それほどまでに彼らを惹きつけたのだろう。
それもまた… 「ウエイトの神秘」である。

リフター魂49 母の祈り

リフター魂47 男子62キロ級

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