2013/07/11

リフター魂49 母の祈り

先月、各地でブロック大会が開催された。

高校生の試合には興味がないと思っていた姉が、和歌山まで近畿大会を観戦に行くという。
「ぶどうの木Blog」で以前に数回取り上げた生頼永人選手(明石北高校)と本田大智選手(加悦谷高校)が気になったようである。
ならばと、管理人も同行することにした。
管理人にとっても、久しぶりの地区大会観戦である。
そんな管理人たちに、日高新というお土産を持たせてくれたのは生頼選手だった。

(生頼選手は、今月キルギスで開催されたアジアジュニア選手権で、近畿大会での自身の高校記録を更新した。)


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近畿大会での写真(和歌山東高校にて)


試合後、管理人が近付くと、彼のお母様が「いつもありがとうございます」とおっしゃってくださった。
過去に書いた記事へのお礼なのだろう。
明石北高校の生頼俊秀監督のDNAを受け継ぎ、大学、高校、中学でそれぞれ活躍する3人のリフターの母である。

長男の佑馬選手が明石南高校で活躍していた頃、兵庫県の関係者からこんな言葉を聞いた。
「生頼(佑馬)君は、人間的にとても魅力的な子なんですよ」
バスケットからウエイトリフティング。
幼き日より、兄の背中を追いかけてきた弟たちは、同じ道を歩んでいる。

長男と次男は、それぞれの高校でインターハイ団体優勝の栄冠を手にしている。
兄たちの雄姿を目の当たりにし、昨夏、全中デビューを果たした三男。

彼ら3兄弟の傍らには、その心身両面における成長に心を砕く母の姿がある。

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インターハイ3連覇という黄金時代を築いた加悦谷高校。
川畑勉監督のもとで当時チームを牽引していたのは、その3人の息子たちである。

3年前の全日本選手権。
大学も卒業し、すでに社会人となっていた長男の源大選手が、日本新記録が期待される中で試技に挑んだ。
記録更新はかなわなかったものの(2ヵ月後に日本新樹立)、平岡勇輝選手との接戦を制して王座に輝いた。
祝福に包まれる中、観戦席にその瞳を潤ませている一人の女性がいた。
彼のお母様だろう。

物心がついた時から、宿命のようにバーベルを触っていた息子。
華々しく活躍した高校時代から環境が変わり、伸び悩んだ大学初期の頃。
そして復活。
彼の苦悩を誰よりも知っていた母の涙である。

選手たちの指導に専念する川畑監督を支え、3人の息子を育て上げた母の姿がそこにあった。

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豊見城高校の金城政博監督を父に持つ金城3兄弟。

双子の長男と次男は高校3年生のとき、インターハイ団体優勝を経験した。
高校時代、次男の誠丸選手は「体重に気を遣った料理を出してくれた母」に感謝の言葉を綴っている。
卒業後、それぞれの大学へと進んだ二人。

高校時代、日高新の樹立など輝きを放っていた長男の聖丸選手。
リフター魂32で、彼を紹介している。)
大学進学後、彼もまた不振にもがき苦しんだ。
「生きた心地がしなかった。この負の連鎖を打破したいけど、自分でもどうしていいかわからなく苦しかった」と、後に語った彼。
成人式にも帰郷できなかった彼を、母は遠く沖縄から見守り続けた。

今春、二人の息子を社会へと送り出し、兄たちの後に続く中学生の三男の成長に心を注ぐ母の姿がある。

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父親の指導のもとで競技をしている選手は多い。
彼らが活躍すると、とかく監督である父親に注目が集まる。

日々の体力づくりに加え、時にデリケートな体重管理が必要となるウエイトリフティング。
毎日の食事の支度や身の回りのことをしている母親の存在は実に大きい。

彼らの活躍の陰には、いつも母の祈りがある。
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