記録は破られるためにある

昨年、ある試合会場で観戦したときのことである。
その会場は普段、練習場として使用されている場所であり、壁には公式記録の一覧表(日本記録から中学記録まで)が貼られていた。

日本ウエイトリフティング協会のホームページからプリントアウトしたもののようだが、それがいささか古かった。
古いと言っても2012年と2013年のものである。

最新のものはウエイト協会のホームページを開けば閲覧できる。
それ故、消えてしまった過去のデータは希少価値があり、なかなか興味深かった。
知り合いのリフター君とその一覧表を見ながら、非常に盛り上がったものである。

「この時は○○さんが(記録を)持ってたんだ。今は○○さんだよね」
「○○君、今は○○キロくらい挙げてるよね。1年間で結構伸ばしたね」
などといった具合で、かなりの時間楽しませてもらった。

考えてみると、わずか1~2年前のデータである。
その間にいくつもの記録が塗り替えられた。
そんな中、燦然と輝く記録がある。
1999年に樹立された男子105キロ級の日本記録である。

21世紀を迎えて十数年の時が流れた今も残る20世紀からの記録。
その保持者は、沖縄に住む吉本久也氏である。
アトランタとシドニー、2大会連続オリンピック出場経験を持つ、日本人初の400キロリフター。
数年前に太田和臣選手に抜かれるまでは、105キロ超級の日本記録も持っていた。

「記録は破るためにあり、また破られるためにある」と言われる。

世紀をまたいで、なおも鮮やかに刻まれ続ける日本記録。
その記録自身が、「超えてくれ」と呻いているのが聴こえてくる。

その記録が破られる時、男子重量級は底上げされる。
そしてそれは、世界と戦うためのプロローグである。


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国体3連覇中のチーム沖縄
吉本氏はスタッフの一員として帯同する


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